厚生労働省指定 基幹型臨床研修病院

緩和ケア

 

 「一生懸命お世話をされてきたんですね。」主治医の先生から頂いた言葉に心が潤んだのは父が亡くなる2週間程前でした。その言葉に長い介護の日々を肯定的に捉える事ができました。最後通告だったと気づいたのは随分後になってからでした。医療機器の力ではなし得ない人の力、言葉の力の大きさを感じました。
 医師、看護師さんをはじめ、患者と家族を温かな眼差しで支えてくださる臨床心理士さんがいらっしゃって行き届いた病院だと思い安心感が増しました。
 要介護5で認知症の父でしたが、患者に寄り添い心を砕いてくださるスタッフの皆様に見守られて、最期のひと時を人としての尊厳を失うことなく生き、旅立ちました。
 臨終の身支度を整える看護師さんの所作は祈るように美しく温かでした。病室に漂うアロマの香りが疲れて張りつめていた神経を慰めてくれました。
 いのちに向き合って穏やかに人生を完結させてくださる緩和ケア病棟は、これからますます求められる医療分野だと思います。
 スタッフの皆様の真摯なお仕事ぶりに接して、私は心を尽くすことの大切さを学ばせて頂きました。感謝申し上げております。

叶 桂子 様

 退院後しばらくして遺族サポートグループ『ハナミズキの会』に参加しました。その会にはいろいろな人がいました。苦しんでいるのは、私一人では無いと思いました。
 私は『ハナミズキの会』で毎回、愚痴っぽい事を話していました。友達や、職場の人やご近所の人には話せないし、子ども達に話したら心配をかけるし、モヤモヤした気持があってどうしたら良いのか分からなかったのですが、同じ体験をした人達にいつもジックリ聴いてもらえたので気持が落ち着きました。なんでも話してくださいと言われて胸の中のものを吐き出しました。スタッフの方々も優しくて、安心して話せました。
 『ハナミズキの会』が無かったら、今でも不安な気持で暮らしているだろうと思います。気兼ねなく話せる場があって本当に良かったです。こんな場が他にもあったら、たくさんの人が救われると思います。
 『ハナミズキの会』に1年間参加したあとは、遺族サークル『福寿草の会』に参加しています。月に一度ですが、他の人の話を聞きながら、気持がだんだん軽くなっていくように思います。友達に言われて気づいたのですが、主人を亡くして2年くらい過ぎて明るい色の服が着られるようになりました。
 グリーフケアのお陰で、3年経って気持の整理がちょっとできたように思います。

佐々木 敏子 様

 

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